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百人の蠱毒

 

すれ違う日々、空隙を

埋めるよな淡い言葉を

紫煙と共に飲めば

孤独が肺を満たした

過ぎゆく夏の匂いと

掠れてく白けた憧憬

突き刺さす思想の裏側

冷めてゆく心に革命を

描き出せ

もっと

抗って

死にたくて、生きたくて壊れそうさ

希望なんてもう無いのなら

いっそ

 

宛てなく前例に倣って

誰かの思想を歌えば

最後に握り締めた

自分すら自分で壊した

 

切り裂く夏の終わりの

鉄に似た冷たい感傷

戻らぬ熱の影法師

終わりゆく僕らの衝動を

 

掻き鳴らせ

もっと

振り切って

理性も体裁も忘れるほど

帰り道がもうないのなら

いっそ

 

狂わせて

もっと

何もかも

感傷も感情も持って行ってよ

振り絞れ

もっと

すり減って

生きたくて、死にたくて壊れそうだ

矛盾なんてもう分かってるから

いっそ

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